2021.07.24

BMWずかん  M235i  xDrive  グランクーペ

 

今回は

M235i  xDrive  GRAN COUPÉを所載します。

4ドアクーペとMパフォーマンスエンジンの組み合わせです。

どんな車なのでしょうか?

 

モデルの生産背景

 

4ドアクーペコンセプトのラインナップの中で空いていたUKLセグメントを補完するために開発された2シリーズグランクーペその中でもBMWパフォーマンスモデルとして位置づけられるのが本機M235である。開発コードはF44 モデルコードWE22を冠する。

擬装してテスト走行を繰返す

 

2019年ロールアウトし、これによってBMW8シリーズグランクーペに至るまでの幅広いグランクーペのラインアップが完成した。

M235i  xDrive  GRAN COUPÉ

高い運動性能と操作性を持ちながら、日常での使いやすさと、高い燃費性、エモーショナルなデザイン性を兼ね備えたモデルとして2020年春に日本に導入されました。

ガソリンエンジンモデルである218iも同時導入、218dグランクーペは半年遅れた2020年秋に日本に導入された。

 

BMWの車体番号は17桁で打刻されています。

上記参考例のM235i xDriveグランクーペは生産工場コードが’「7」ですので、ドイツ ライプチヒ工場製ということがわかります。

 

M235i  xDrive  グランクーペの基本スペック

 

 

 

車体

フロントの意匠は兄弟機F40型に類似するが横長に配置されたキドニーグリルがクーペモデルの印象を与えている。

 

ボンネットはアルミニウム、フロントバンパー部はサーモプラスチックを採用。
前軸重930㎏、後軸重600㎏を実現し機敏なハンドリング特性を獲得した。

 

骨格であるボディ構造はBピラー前方をF40型とほぼ同一としているが、
クーペモデル特有の流れるようなルーフラインとショルダーラインが綺麗に後方にのびているのが特徴的である。また、窓のグラフィックが長くとられ、 ショートオバーハングとサイドのプレスラインの陰影で機敏さを演出している。

 

新しいL字型テールライトデザインを採用   2本出しのエキゾーストテールパイプを装備する。

 

 

Ⅿパフォーマンスチューン ガソリン・エンジン

B48A20T1

 

2リッターの直列4気筒ガソリンエンジンが
フロントに横置搭載される。

B48A20T1はイギリス ハムズホール工場で生産される。

 

B48TU TopエンジンはF39型 X2 M35i xDriveに初めて搭載されたもので、高出力クラスのB48TUエンジンをベースとしてチューンされている。

エンジン出力は5,000回転で306ps絞り出す。マスプロダクトBMW4気筒エンジン群では最高のパフォーマンスを誇る。

先行されたF40型 M135i xDriveにも搭載されUKLクラスのハイパフォーマンス群を形成している。

B48TU TOPエンジン ハイライト

大型化されたブローオフバルブ付きターボチャージャーおよび耐熱性の向上

 

 

メインベアリング直径の拡大、ピストンの新しいリングキャリアおよびブッシュのないコンロッドにより強化されたクランクドライブ

 

 

冷却が最適化されたバイブレーションダンパー

 

 

インジェクターは流量を増加された

 

 

オートマチックトランスミッション

アイシン社製8速オートマチックトランスミッションをベースにBMW仕様に生産されたものを搭載。

BMWパフォーマンスエンジンに対応すべく、駆動方式4輪、伝達可能トルクは450Nmを有する。変速比は3,075とし トルセンディファレンシャルロックを装備する。

M135xDrive、X2 35i xDriveにも同型ミッションが搭載される。

 

GA8S45DW

スポーツAT

M235i にはステップトロニックスポーツトランスミッションが標準で装着される。ステアリングホイールの2つのシフトパドルに加え、以下の追加機能が装備される。

パドルシフト装着 M スポーツ・レザー・ステアリング・ホイール

 

• エキスパートモード  最高回転数での走行

• ローンチコントロール

オートマチックトランスミッションのローンチコントロールは乾いた環境条件で発進する際に、グリップの高い路面で最適な加速を可能とする。エンジントルクを低減せずに次のギアにシフトすることで、追加の加速が得られる。
ローンチコントロールの使用によりトランスミッションコンポーネントに高い負荷がかかるため、部品の早期損耗を避けるため、ローンチコントロールのフル範囲での使用は最初の100回までに制限される。101回目のローンチコントロールスタート以降も機能は引き続き使用可能となるが、ローンチコントロールスタート時にシフト操作中のエンジントルクが若干引き下げらる。この措置は加速に対してごくわずかしか影響を及ぼさないため、機能への直接的な影響はないとされ、高い負荷のかかるトランスミッションコンポーネントを保護するためだけに行われる。

 

フロントアクスルディファレンシャルロック

M235i xDriveは、JTEKT社のタイプ「B」のトルセンディファレンシャルが4輪駆動システムxDriveとの組み合わせで装備される。スポーツ性を高めるために。可変トルク配分により前後方向および左右方向ダイナミクスの限界領域を拡大することが可能となった。
トルセンディファレンシャルロックはリアアクスルディファレンシャルロックとし1996年Z3ロードスターで採用されていたが、本機ではAisin社製オートマチックトランスミッションへのフロントアクスルディファレンシャルロックの採用により  直進時およびコーナリング時のトラクション向上によるドライビングダイナミクスの向上を図っている。

駆動力は最大ロック値が39%に設定されている。

搭載の背景にはUKLクラスにおいて将来的には高性能エンジンを搭載する前輪駆動車のローンチを想定していることから、最大限の高トルク前輪駆動車を提供を目的に非制御の機械式ディファレンシャルロックが採用された。また制御式ディファレンシャルロックと比較した場合、追加のセンサー、アクチュエーター、制御コンポーネントをオミットできることで、コストと取付けスペースの削減も目的としている。

xDrive (前輪駆動ベース)

あらゆる路面状況においても常に最適なトラクションを確保

① オートマチック トランスミッションGA8S45DW
② アングル ギアボックス
③ 前後方向トルク配分
(ファイナル ドライブに一体化)
④ ファイナル ドライブ

前輪駆動用のxDriveは後輪駆動タイプとはシステムが変更されている。

M235i xDriveでは他のモデルと比較して4輪駆動の以下のコンポーネントが適合化され装着されている。

• 強化型ギアセット付きアングルギアボックス
• 大型ジョイントディスク付きプロペラシャフト
• ねじれ剛性を高めたドライブシャフト

 

フレームレスサイドウィンドウ

グランクーペコンセプトを継承して4ドアともフレームレスウインドウを採用。

 

比較 F40型 1シリーズ

 

兄弟機F40型1シリーズに比較しインナーバーに補強が追加されている。

 

フレームレスの為、伝統のポップアップウインドウを装備している。

 

トランク

 

40:20:40のスルーローデイングを標準装備しトランク容量は最大430ℓ。

 

 

エクステリア ハイライト

 

LEDヘッドライト

ヘキサゴナルの4灯LEDヘッドライトが標準装備される。

アドバンスド・パッケージオプションにてアダプティブLEDヘッドライトが選択可能

 

MパフォーマンスモデルらしくフロントのLEDフォグランプはオミットされている。

 

テールライト

 

 

運転支援  ハイライト

 

KAFASミディアムカメラが搭載されている。

従来型のKAFASモノカメラと比較して 対象物検知可能距離が拡張し同時に検知領域も拡大されている。また演算性能は上昇し、 暗闇での能力向上も獲得した。

 

KAFAS ミディアムカメラ

 

 

フロントウインドウに装着される。

 

標準装備される運転支援技術群

 

ドライビング・アシスト

ACC/アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)
トラフィック・サイン・アシスト(速度制限認識)
レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)
レーン・チェンジ・ウォーニング
クロス・トラフィック・ウォーニング(リヤ)
前車接近警告機能
後車衝突警告機能
衝突回避・被害軽減ブレーキ

アクティブ・クルーズ・コントロール モデル図

 

速度制限認識

 

パーキング・アシスト :

・PDC/パーク・ディスタンス・コントロール(フロント&リヤ、ビジュアル表示機能付)
・ パーキング・アシスト(並列・縦列)
・リヤ・ビュー・カメラ(予想進路表示機能付)
・リバース・アシスト/後退時ステアリング・アシスト機能
・アクティブPDC/パーク・ディスタンス・コントロール

 

パーキングアシスト動画

 

 

M235i  xDrive  グランクーペ  ハイライト

 

BMW Individual ハイグロス・シャドー・ライン

セリウム・グレー・メッシュ・キドニー・グリル

F40型で装備されなかったアクティブエアフラップを装着している。

セリウム・グレードアミラー

 

M リヤ・スポイラー

 

 

デュアル・エキゾースト・テールパイプ
セリウム・グレー仕上げ

 

 

M ライト・アロイ・ホイール・ダブルスポーク・ スタイリング 556M
8J×18ホイール+225/40R18タイヤ
〔ランフラット・タイヤ〕

 

M スポーツ・ブレーキ

 

 

電動フロントスポーツ・シート(運転席メモリー機能付)
フロント・ランバー・サポート
フロント・シート・ヒーティング

 

iDriveナビゲーション・パッケージ

● BMWライブ・コックピット
(10.25インチ マルチ・ディスプレイ・メーター・パネル、
10.25インチ ワイド・コントロール・ディスプレイ
〔タッチ・パネル機能付〕、
HDDナビゲーション・システム〔VICS 3メディア対応〕)
● BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント
(AI音声会話システム)
● ITSスポット対応DSRC車載器(ルーム・ミラー内蔵、ETC機能付)
● BMWコネクテッド・ドライブ・プロフェッショナル
(USBナビ・アップデート〔3年間〕、Apple CarPlayプレパレーション)

 

Apple Car Play

 

 

パッケージオプション

 

アドバンスド・パッケージ      285,000円

● アダプティブLEDヘッドライト
● BMWジェスチャー・コントロール
● BMWヘッドアップ・ディスプレイ

 

アダプティブLEDヘッドライトコーナーに進入した際に角度を
自動制御し、車が曲がる方向を
照射して安全性を高めます。
さらに左折、右折時にはLED
コーナリング・ライトが点灯し、
横方向を明るく照らします。

 

ヘッド・アップ・ディスプレイは、航空機用に開発された安全技術で2000年に入りその技術が自動車に転用され始めた。BMWが実装を開始したのは2006年のX5からで、コックピットコンセプトを重視するBMWは、ヘッド・アップ・ディスプレイを搭載することで、218dグランクーペの安全性を進化させた。

高輝度のRGBLEDを使用したフルカラーの1.8インチ画像が、ドライバーの視線上に投影され、ナビゲーション、ACCの情報などを視差なく得ることができ、安全で快適なドライビングを実現している。

 

 

プラス・パッケージ     263,000円

● M スポーツ・シート
● アダプティブ・サスペンション
● HiFiスピーカー・システム
● パーフォレーテッド・ダコタ・レザー・シート
(PDSW:ブラック、PDFM:マグマ・レッド〔グレー・ハイライト〕)

Mスポーツシート パーフォレーテッド・ダコタ・レザー・シート

 

アダプティブ・サスペンション

BMWでのシステム呼称はエレクトロニックダンピングコントロールベーシック、(EDCベーシック)ショックアブソーバーはそれぞれ2種類の特性を電動制御によりダンパーをコンフォートまたはスポーティ志向に調整できる。選択はコンソールスイッチにて行う。

コンソールスイッチ

 

セレクト・パッケージ     110,000円

● M スポーツ・シート
● アダプティブ・サスペンション
● HiFiスピーカー・システム

 

 

単体オプション

メタリックペイント

 

300アルピンホワイト以外はメタリック塗装で

オプション 80,000円

ストーム・ベイメタリックは 160,000円

 

サンプロテクション・ガラス  37,000円

 

 

マストオプションはどれか?

 

M235はIDriveナビゲーション・パッケージを標準で装備しており、単体での展開が少なく、パッケージオプションでの選択になる。

その中でもアドバンスド・パッケージに含まれるヘッドアップディスプレイはM235で標準装備されるアクティブクルーズコント―ロールやナビゲーションとの組み合わせにおいて最大の効果を発揮する。またハイパフォーマンスモデルである本機を安全かつ快適に運用するうえでは効果の高い装備となる。

 

高性能エンジンのポテンシャルを引き出す多彩な標準装備

本機M235 xDriveはMパフォーマンスとして、B48A20T1エンジンに注目が集まりますが、エンジンだけでなくBMWのラインナップ中、ボディイサイズの小さい前輪駆動ベース車にハイパフォーマンスのユニットを搭載しスポーツ性の向上と、ダイナミクスの限界領域を拡大を狙った意欲作となっています。UKLクラスに投入された新機軸の連続ホイールスリップ制御(ARB)に強化型xDrive、ダイナミックスタビリティコントロールの熟成されたシステムにクラッシックなディファレンシャルロックを搭載するなど、各デバイスを高次元で制御しドライビングダイナミクスを追求しています。これからのBMWのハイパフォーマンス前輪駆動モデルの礎となるモデルです。オプションにはなりますがアクティブサスペンションを装着していただければもう完璧!加速しながらカーブを立ち上がる時にバランスの取れたコントロールしやすいコーナリング特性にBMWが提案する新たな駆け抜ける歓びを体感いただける1台になると思います。

 

調布オリジナルチャート

 

 

かま

 

M135i  xDrive

 

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