2021.04.17

とことんコーヒー好き。 水とコーヒーの話

ライターでありながら、Blue leaf coffee代表の金子智が

BMWと調布LIFEに軸足をおいて、コーヒーの楽しさを読者と一緒に

発見していくコラムです。

 

水はコーヒーの風味に影響を与えるのか

 

市販されている水にはいろいろな種類がある

  • 水が一杯のコーヒーの風味を劇的に変えてしまうのではないか⁈ という一言を受け、何処か地方の湧水採水地に行って、汲んだ水を使ってコーヒーを淹れてみるということを想像したのだが、よく考えてみると、その場所を探すのにも時間がかかるので、とりあえず近所のスーパーマーケットで売っていた名水というやつをいくつか買ってみた。
    なんだよ手抜きだな(; ̄ェ ̄)と思ったあなた、そうです。いやいや、次回は何処か汲みに行きますから。とりあえず、情報収集が必要なので、今回は手軽に誰でも手に入る方法で試してみましょう。というわけで、早速水道の蛇口から出るいつもの水と買ってきた中から、今回は南アルプスの天然水を沸かしてコーヒーを淹れてみる。
 

 

美味しい温度は65度?!

 

  • まずは香り、うぅ〜ん両者にそれほど違いを感じることはできない。次にそれぞれをひと口、熱いのでするするッと少しだけ口に含んでみる。ほぉ〜、ん⁈違いを期待したが僕には感じられなかった。まぁ食べ物もそうだが、熱い時には正確な風味が感じられることはほとんどない。そうそう、なにしろ僕は猫舌だから。熱いものが苦手。
  • 熱いものは熱いうちに食べろ! とよく言われるけれど、本来人ってそれほど熱いものを口にできるものなのだろうか? これにはちょっと、いや、かなり疑問を呈する。沸騰したお湯を注いでハンドドリップした出来立ての熱いコーヒーの温度は約75度。せっかちにもその出来立てのコーヒーをそのまま口に運ぼうものなら、熱くて火傷する。味なんてわかるはずもないのだ。それよりもおすすめは、淹れたてのコーヒーの香りをしばし楽しんで、リラックス。6〜7分もすればコーヒーの温度は65度程度まで下がる。
  • これはあくまで持論だけど、おおよそ65度程度まで温度が下がった時に、暑かったコーヒーも口の中に含みやすくなる。つまり舌全体にコーヒーが行き渡り、甘み、旨味、苦味、酸味、塩味、雑味という舌の持つ食味センサーをフルに使い、本来の風味を完全に感じとることができるはずなのだ。これは飲み物だけではない、料理にしてもそうだ。火傷しそうなほど熱い料理より、少し緩くなったぐらいの方が深い味わいを楽しめるのではないかな。

 

コーヒーからキャラメルの香り??

 

  • さてさて、道が逸れて猫舌論を語ると、本来の道から逸れて別の目的地へと到着しそうなので、もと来た道に戻り、また別の機会にすることにして、そろそろ
  • 熱すぎたコーヒーが少し冷めて緩くなったようなので飲んでみる。
  • 先ほどよりは、香りの立ち方が少なくなったような気がする。湯気が収まったためだろうか。香りはどちらも同じに感じる。あまぁ〜い、キャラメルに似た香りがきちんと感じられる。はじめに南アルプスの天然水で淹れた方をひと口飲んでみる。おぉ〜丁度良い温度。口の中にするするっとコーヒーの液体が心地良く流れ込む。うぅ〜んまろやかな感じ。ボディの太いしっかりとしたコーヒーの味。僅かな渋み、ほろ苦くて香ばしい。少しの酸味もある。ゴクリと飲み込む。その瞬間に鼻に抜ける甘い香り。絶品コーヒーの風味だ。このブラジル・べレーダ農園のコーヒーの特徴が余すことなく出ている。美味い。飲み終えるとほのかにラズベリーのような香りもある。いやぁ〜美味しい。

 

水道水で淹れたコーヒーはいかに?

 

では次に水道水で淹れたコーヒーの方を飲んでみる。さてどうかな、香り。うぅ〜ん先ほどのと変わりなくあまぁ〜いキャラメルの香りも感じられる。飲んでみる。んっ⁉︎ んんっ⁉︎ これは本当に、美味しい‼︎ さっきと変わりなく美味い。というか、これは僕の感じたこと、人によっては違いを感じるかもしれないよね。というわけで、検証したいと思います。水の違いでコーヒーの風味は変わる? をテーマにして、コーヒーのワークショップを開催したいものです。まぁ、これほど美味しいコーヒー、水の影響なんて受けるはずがないですけどね。しかし、試したのはたった一度。しかもすでに名水地に関する情報を集め始めたこと、調べると意外に各地方に名水があることもわかった。好奇心旺盛な僕はすでに名水の採水地へと向かっていたのである。それは、ある酒蔵へ。

水の話はしばらくつづく……

前回の記事 とことんコーヒー好き#1

Writerこの記事をかいた人

金子 智

金子 智

動車、ゴルフ、建築などをテーマにした雑誌、書籍の編集者として活動するなかで、スペシャルティコーヒーショップ「Blue leaf coffee」をオープン。以来、 コーヒー本来の風味を知っていただくために、各地へ出向き、楽しいイベントの開催なども行なっています。

一覧へ戻る