2021.05.09
BMWずかん 118iスタンダード
今回は118iスタンダードを取り上げます。
1シリーズキャラクターの中で、
いつたいどんな車なのか?
BMWが考えるスタンダードを
オプション装備から探ります!
118iスタンダードで十分!?
BMW調布では1シリーズが人気です。
今年の1月にオープンして以来1シリーズご検討の
お客様が多く来店されています。
調布・三鷹の街で扱いやすいボディサイズに、
キビキビしたハンドリング。
もう、BMWは1シリーズだけでいいじゃないか!
1シリーズ最高!
という販売サイドが困惑するくらいの極端な声を聞くことも多い1シリーズですが、
みなさま悩まれます・・・。
1シリーズは選ぶ多くのお客様がそのモデルや
オプションに悩まれるのです。
現在、BMW調布でお取り扱いしている
1シリーズにはエンジン3種類、キャラクター3種類、
6種類のパッケージと多くの選択肢が用意されています。
お客様のライフタイルに合せたボディーカラーや
その他のオプションを含めると選択肢はさらに増え、
簡単には答えが出ないのも当然のことでしょう。
118iだけに設定された、118iスタンダードを
理解することで、
これだけは絶対欲しい! これがあったらいいな!
などのオプション選択の判断基準に
していただければと思います。
118iの基本スペック
サイズに関して、車幅は1800mmですが、
ミラーを含めた車幅は3シリーズよりも大きいため、
縁石は得意でも電柱が苦手です。
視界の良さは勝ります。
最小回転半径も、3シリーズに0.1m負けています。
カーブ外輪側は確かに苦手ですが、
内輪側は得意です。
1.5リッターの直列3気筒エンジンについて
理想とする、1ピストンあたりの燃焼室容積は500ccである、というBMWの見解に基づいた、モジュラー式をコンセプトとする純BMW製エンジンです。日本の税制ともぴったりですね。
先代1シリーズの118iがそのネーミングになって少ししてから、この3気筒が初めて搭載されました。
直列3気筒エンジンは振動が強いという弱点があります。
特にアイドリングストップ機能により頻繁にエンジンが再始動するような状況は好ましくないフィーリングを作りがちですので、付き合ってあげなければならないポイントとなります。
しかしBMWが着目したのはエンジン本体が軽量であることや、4気筒に比べてエンジン摩擦が少なく効率的、また伝家の宝刀である直列6気筒と似た高音寄りの音がするという点です。また個人的な感想ではありますが、電子制御のセンスの良さもピカイチだと感じており、ターボ頼みでカタログ数値を追いかけただけにならない、フィーリングの良さがあります。以上さまざまな点で、効率化を図る中で楽しさも盛り込んだ、欲張ったエンジンとなっています。
103kWながら伸びのある速さを感じつつ、一方の220Nmあるトルクは高速道路でもアドリブが効く走りができるような、十分な加速力があります。
また新たに7速DCTトランスミッションと組み合わされるようになりました。ギヤは1段減ってしまいましたが、以前の8速ATと比較してダイレクト感、シフトチェンジの早さ、マニュアルギヤセレクトでのレスポンスの良さが目に見えて向上しています。
運転支援
・レーン・ディパーチャー・ウォーニング
(2020年7月生産車以降のみ標準装備)
・前車接近警告機能
(2020年7月生産車以降のみ標準装備)
・衝突回避・被害軽減ブレーキ
(2020年7月生産車以降のみ標準装備)
LEDヘッドライトは標準
LEDヘッドライト キドニーグリル クロームハイグロス キドニー・バー ハイグロス・ブラック・バー
アルミホイールもついてます
太すぎないタイヤサイズがもたらす
絶妙なコーナリングバランス
パーキングアシスト機能が
標準装備されています
・リバースアシスト
・パーキングアシスト
標準シート
シートは1シリーズの標準シートが装着されています
ファブリック手動シートですが、形状は
1シリーズPlayと同じです。
電動でない分軽量になっています。
厚めのファブリックで
BMW伝統の小型なのに高級車感は健在
装着されないものは?
ご参考までに装着されないものを以下に挙げます。
ドライビング・アシスト、以下の機能全てです。
レーン・チェンジ・ウォーニング
後車衝突警告機能
クロス・トラフィック・ウォーニング(リヤ)
トラフィック・サイン・アシスト(速度制限認識)
そして
ACC アクティブ・クルーズ・コントロール
(ストップ&ゴー機能付)
これらは10年前のBMWには、ほとんど装備されて
いないオプションですが、現在3シリーズでは
標準装備化が進んでいます。
しかし118iスタンダードはこのようにアクティブに
ドライバーをあまり助けてくれません。
ドライバーがBMWを従えるのです。
快適装備オプションで設定不可なものは
・オートマチック・テールゲートオペレーション
・コンフォート・アクセス
(ドアハンドルで施錠と解錠、デジタルキー)
・電動シート
・2ゾーン・エアコン
などが装着されていません。
選べるオプションは2つだけ!?
118i スタンダードは選べるオプションが
ボディカラーのメタリック塗装と
ナビゲーションパッケージの2つのみの
究極のオプション設定です。
メタリック塗装
メタリック塗装は1シリーズ全モデルで
オプション設定です
300アルピンホワイト以外はメタリック塗装で
オプション¥80,000
ストーム・ベイメタリックは¥160,000
ナビゲーションパッケージ
ナビゲーションパッケージもM135i以外の
1シリーズはオプション装備です。
標準コクピット
コネクテッド・パッケージ
−BMW SOSコール
−BMWテレサービス
−BMWリモート・サービス
−BMWドライバー・サポート・デスク
オプションコクピット
iDriveナビゲーション・パッケージ
● BMWライブ・コックピット
10.25インチ マルチ・ディスプレイ・メーター・パネル
10.25インチ ワイド・コントロール・ディスプレイ
〔タッチ・パネル機能付〕
HDDナビゲーション・システム
〔VICS 3メディア対応〕)
● BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント
(AI音声会話システム)
● ITSスポット対応DSRC車載器
(ルーム・ミラー内蔵、ETC機能付)
● BMWコネクテッド・ドライブ・プロフェッショナル
(USBナビ・アップデート〔3年間〕、
Apple CarPlayプレパレーション
ナビゲーション・パッケージ
IDriveナビゲーション・パッケージの価格は
249,000円也 (2021.5月現在)
パッケージにはナビだけではなくETCや情報を
視覚的に伝えてくれる液晶モニターや
AI音声会話システム、Apple Car Play対応など
拡張性のあるオプションも含まれるため、
ナビゲーション単体での金額ではありません。
これからの世の中を考えると、むしろコネクティング
機能が主でナビはオマケかも
もちろん25万円弱の金額は安いものでは
ありませんが、
ナビゲーションパッケージ非装着車は
査定金額がオプション価格よりも減額
される可能性もあるので
乗り潰さないのであれば
装着されてもよろしいかもしれませんね。
ちなみに2021年5月現在
日本における118iスタンダードで
ナビゲーションパッケージが非装着の
在庫はありません
ナビパッケージ無しを希望されますと
オーダー生産となります。
こんな人におすすめ
・別に車と話したくなんかないんだけどという方
・決まった道しか通らないという方
・新しい機能を覚えて使うのが面倒に感じる方
・走りの悪さにストレスを感じたくないという方
・内装を取り払ってジムカーナ参戦車両ベース
にされる方(いますかね?)
実はコーナリングマシン!?
ここまで読まれた方は118iスタンダードは
お勧めじゃないんだなと思われるかもしれませんね
確かに現在の基準で仕様面は十分とは言えませんし
価格戦略モデルという位置づけも否定できません。
ひと昔前のスタンダードは、今ではクラッシックと
呼ぶ方が相応しいのでしょう
しかしスタンダードにも装備された
タイヤスリップ・コントロールシステム(ARB)は、
直接エンジンに指令を出す事で、従来のDSC
(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)
と比較し約10倍の速さで制御を開始することが
できるようになりました。
またアルミニウムをフードとトランクリッドに
使用することで軽量化と最適な車軸荷重配分を
獲得しダイナミクスな敏捷性を手に入れ
最軽量のコーナリングマシンとなったのです。
BMWオーナーとして、走る、曲がる、止まる性能の
純粋な取り扱いを体に刻み込むのにぴったりな
お車なのです。
何も足さない、何も引かない
118iスタンダードは、1シリーズの高い
運動性はそのままに装飾や運転支援機能を
オミットした車体でした。
特徴がないのが特徴と評されますが
それは普通に高機能を有している証であり
オプションの足し算がないことを楽しむ
究極のミニマルBMWモデルです。
もしナビゲーションパッケージを選ばないで
アナログメーターが装着されていたら
高機動マシン感がハンパない1台となるでしょう。
調布オリジナルチャート
118iのバリエーション
118iからの進化
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