2021.06.06
BMWずかん Z4 sDrive 20i M Sport
今回は、Z4 sDrive 20iを取り上げます。
BMW唯一の至高の2シートロードスター。
これ以上望みようのない魅力に迫っていきましょう。
BMW Z4 sDrive 20i って?
BMW調布支店に、ついに、Z4 sDrive 20i(以下 Z4s20i)が試乗車としてやって来ました!
BMWZシリーズは、BMW唯一の2シートのオープンカー。
天気の良い日はオープンにして爽快感を味わい、雨が降っても問題なしの自由自在なお車。
憧れのオープンカーに拘りを持ち、Z4を選ばれる方も少なくないはず。
調布支店の目の前の甲州街道でも、時々見かけます^^
Z4 sDrive 20i M Sport ¥6,820,000
そんなZ4ですが、
エンジンは、3L直列6気筒エンジンのM40iと2L直列4気筒エンジンの20iの二本立て。
その中で【キャラクター】(BMWの言い方だと、デザイン・ライン)は4種類と、BMWのその他モデルに比べるとラインナップは至ってシンプルです。
【 Standard / Sport / M Sport / M Performance 】
また、パッケージも2種類のみ。(単独オプションはいくつかあります。)
【イノベーション・パッケージ/ファスト・トラック・パッケージ】
今回試乗車としてご用意がある「M Sport」は、BMWのオールラインナップの中でも一番人気の高いグレードです。
Z4 sDrive 20i M Sport がどんなお車なのか、ご紹介していきましょう。
Z4 sDrive 20i M Sport の主要諸元
ショート・オーバー・ハング、ロング・ノーズ、ロング・ホイールベース、そしてフラットなボディはBMWならではのスポーティでクラシックなロードスターのプロポーションを実現しています。
また、ロードスターはオープン走行が多い為、エクステリアとインテリアに共通したデザインが採用されています。
エンジン
エンジン型 B48B20O1 2.0L直列4気筒
最高出力 145kW/197PS
最大トルク 320Nm
0-100km/h 加速 6.6秒
エンジンは320i(B48B20A)と同じものですが、320iと味付けが異なるため、比較すると、馬力が13ps、トルクが20Nm大きく、同じエンジンでもよりパワーを感じることができます。
もちろんエンジン音も変わります。
ドライビング ダイナミクス
サスペンション
先代モデルE89のフロントダンパーは機械式リバウンドストップを備えていました。しかし、ストップスプリングには不利な点があり、その減衰能力には限界がありました。G29では走行快適性をさらに高める為に、Z4に初採用されその後3シリーズにも採用された、油圧式リバウンドストップダンパーが備わっています。
車両荷重が高い場合でも、路面からの強い衝撃を受けた場合にダンパーの終端位置での衝撃をソフトにするために、リバウンドストップによってダンパーのストローク範囲が制限されます。
Z4 sDrive 20i M Sport には、Mスポーツ・サスペンションが設定されています。
スプリングはスチール製で、Standardで使用されているものより固めの設定となっています。
ダンパーも、スタンダード・ダンパーよりも固め設定の油圧ダンパーを使用しています。
Z4 M40iに標準装備とされる「アダプティブMスポーツ・サスペンション」は、ファスト・トラック・パッケージをつけることで、設定可能となります。
~アダプティブMサスペンション~
路面の状況変化を検知し、瞬間にダンパーの減衰力を電子制御することで安全に高いパフォーマンスを愉しむことができます。(電子制御ダンパー)
ステアリング
過去のZ4には設定が無かった、バリアブル・スポーツ・ステアリングが全車に標準装備されています。
~バリアブル・スポーツ・ステアリング~
ステアリング・ホイールの曲がる角度により、ステアリング・ギヤ・レシオを連続的に変化させます。ステアリング・ホイールを大きく切り込んでいる時は、ステアリング操作に対する前輪の切れ角は大きくなり、中立付近では、ステアリング操作に対する前輪の切れ角は小さくなります。
ー特長ー
〇的確なステアリングによる、卓越した直進性と、スポーティで直接的なステアリング反応。
〇直感的な操作量でも、常に快適かつ安全なハンドリング。
〇駐車時の取り回しが容易になると同時に、シャープなコーナーでの俊敏性が向上。
詳しくはこちらの記事をご覧ください★
エクステリア ハイライト
新型BMWZ4の特徴的な外観に寄与しているのは、垂直に配置されたヘッドライト、ワイド且つ3次元にデザインされたBMWキドニーグリル、ホィールを覆う伝統的なスポーツカーのスタイルを持つクラムシェルのボンネット、フロントホィールハウス上の大型エアブリーザー、トランクリッドに統合された印象的なダックテールフィンです。
ボディ剛性
オープンカーは、ボディ剛性を気にされる方が多くいます。
新型Z4はボディ剛性の向上も魅力の一つです。
エンジンキャリアとスプリングサポートはアルミニウム製です。これによりボディ構造体の最適な重量配分が実現されます。
事故時に重要となるボディシェルの領域には、主に高張力および超高張力鋼が使用されています。特に強
固なフロントウィンドウフレームとロールオーバーバーとの組み合わせにより、横転時の乗員のセーフティゾーンが確保されます。
運転席および助手席用に装備している固定式ロールオーバーバーは、ボディの強化と高い走行ダイナミクスにも貢献します。
フロント・ボンネットは、ホイールアーチまで包むクラムシェルタイプであり、ボンネットの上に切れ目のラインが入らず、フロント・デザインをクリアに見せてくれます。とてもかっこいいポイントです。
トランクリッドは、主に「シート モールディング コンパウンド(SMC)」(プラスチック)で構成されています。コンコンと叩いてみると音が違うのが確認できます。
これらの軽量化やボディ補強の要素が組み合わさり、直進安定性・ステアリングの正確さ(=スーパープリサイズハンドリング)が格段にアップしています。
LEDヘッドライト
先進のLEDテクノロジーを採用。
照射される白色光の周波特性は太陽に近く、バイ・キセノン・ヘッドライトを上回るコントラストでさらに明るく輝きます。
夜間はもちろん、悪天候の日中でも優れた視認性を発揮。
走行安全性と快適性を高めます。
垂直に配置されたところも、新型Z4ヘッドライトの特徴です。
フルオートマチック・ソフトトップ
先代のハード・トップ・コンセプトに対して、新型Z4ではソフト・トップが採用されたため、重心はより低く、ラゲージルームのサイズも増加しました。
時速50km以下であれば、走行中も全自動でルーフの開閉が可能。ソフトトップはわずか約10秒で開閉できます。
外気温度>–10 °C(温度がこれより低い場合でもクローズ動作は可能)という条件があります。
ソフトトップ収納リッドは装備されていません。
リヤデザイン
細長くデザインされたBMW特有のL字型テール・ライトはフラットでワイドな印象を与えます。
テールライト間にリア・スポイラーが装備され、水平方向に流れるデザイン・ラインがよりワイドな印象をを与えます。
ナンバー・プレートがテール・ライトより低く配置されることで、視覚的にも重心をより低く保ちます。リヤ・エプロンの両側にダイナミックなブラケットがあり、レースカーと思わせるようなパワフルなリヤビューになっています。リフレクターも採用されています。
ロールオーバー・バー
モデルによりデザインが異なります。
M Sportは”ハイグロス・ブラック”です。
【Sport:サテン・アルミニウム/M40i:セリウム・グレー】
テール・パイプは左右対称に直径90mmのテール・パイプが装備されます。
ボディ・カラー
デビュー当初のカラーはこちらでしたが、
【アルピン・ホワイト/ブラック・サファイア/ミサノ・ブルー/サンフランシスコ・レッド/フローズン・オレンジ】
現在設定のあるカラーは、以下の通り5色です。
【アルピン・ホワイト/ブラック・サファイア/ミサノ・ブルー(MSport専用)/グレーシャー・シルバー/サンフランシスコ・レッド】
3月生産車より、メディテラニアン・ブルー、ミネラル・ホワイトが廃止され、グレーシャー・シルバーが追加されました。
M Sportは、アルピン・ホワイトが標準装備となり、オプションでその他カラーを選べます。
インテリア ハイライト
インテリアのレイアウトでは、新型BMWZ4のピュアなスポーツ性に焦点が当てられました。ドライ
バーを重視した設計のコックピットレイアウト。すべての操作エレメントの明確に構成された配置により、新型BMWZ4はよりドライビングエクスペリエンスに集中することが可能です。
BMWライブ・コックピット
BMWiDrive7搭載。ナビゲーション・システムが組み込まれたこのネットワークは、タッチ・パネル機能付の10.25インチのインフォメーション・ディスプレイおよび同サイズのデジタル表示メーター・パネルで構成されています。
ほぼ同じ高さに配置されるため、ドライバーは視点を上下に移動させる必要がありません。
AppleCarPlayや音声アシスタントの機能も標準で装備されているので、直感的な操作が可能になります。
デジタルキー・カードキー
2020年7月生産より、カードキーとデジタルキーが標準装備となりました。
今やキーレスの時代。常に持ち歩いてるスマートフォンがあれば、車両のロック・エンジン始動が出来るのです。さらに、デジタルキー共有は5人まで可能となります。登録も簡単!
※iPhoneXR/XS以降の端末に限ります。
ヘッド・アップ・ディスプレイ
BMWZ4は、ロードスターのセグメントとして、世界で初めてヘッドアップ・ディスプレイが装備されました。(パッケージオプション)
シート
ヴァーネスカレザーとアルカンターラのコンビネーションシートが標準装備です。
シートには
・メモリ機能付き電動調節シート
・シートヒーティング
・Mスポーツシート(ランバーサポートとバックレスト幅調節を含む)
が含まれています。
ヴァーネスカ・レザー(ブラック・レッド・コニャック)はオプションとして設定可能です。
ストレージ
2シーターのオープンでありますが、ソフトトップ採用により、トランク容量も大幅にアップしています。(281L:先代比+101L)
幌専用の収納スペースが用意されたので、幌を開けてもトランク内に収納されなくなりました。そのため、容量アップと荷物の積み方の工夫がいらなくなりました。
BMWオールモデルでも特徴的なスルーローディング・システム(リヤシート)は、Z4にも少しアレンジした形で顕在しています。
シート後ろのセンターの蓋を開けると、なんとなんと、トランクに繋がっており、長物を問題なく収納することが出来ます。まさかロードスターでそんな利便性があるとは思いませんよね。スキーも行けてしまうわけです。
シートの後ろには、しっかりと収納スペースがあります。ネットがあるので、オープンの際でも安心ですし、女性にも嬉しいポイントですね◎
iSOFIXも付いているので、助手席でチャイルドシートも装着可能です!
ドリンクホルダーはこちらに★
BMW セーフティ
最新の安全装備も充実しております。
ドライビング・アシスト
・レーン・ディパーチャー・ウォーニング
・レーン・チェンジ・ウォーニング
・前車接近警告機能
・後車衝突警告機能
・クロス・トラフィック・ウォーニング(リヤのみ)
ACC/アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)
レーンキープ機能はついていないため、ステアリングは自分でコントロールする必要があります。
車線逸脱しそうになる時は、振動で知らせてくれます。
パーキング・アシスト
車と車や、モノと車、車のすぐ隣といったように駐車できるスペースを自動で見つけてくれて、アクセル/ブレーキ/切り返し/ステアリングを操作して自動で駐車を完了してくれるシステムです。
リバース(後退)・アシスト
時速35km以下の走行時に直近50mのルートが自動で記録され、パーキングアシスト同様、アクセル/ブレーキ/ステアリングを自動で操作しながら来た道を戻ってくれる機能です。
狭い道や、戻りにくい路地裏などに入り込んでしまった時に便利な機能ですよね。
スピード調整は、強く踏まなければブレーキで行えます。
”装備されないもの”は?
以下はすべてM40iのみ設定可能なものです。
〇M スポーツ・ディファレンシャル
〇台形型テールパイプ
〇BMW Individual ハイグロス・シャドー・ライン・プラス
(ブラック・ハイグロス仕上げのメッシュ・キドニー・グリルおよびフレーム、ロール・バー)
〇ヴァーネスカ・レザー・シート(アイボリー・ホワイト)
以下はZ420iにもオプションにて設定可能です。
〇ハイビームアシスタント
〇アダプティブLEDヘッドライト
〇Mスポーツブレーキ
〇BMWヘッドアップディスプレイ
〇アダプティブMサスペンション
パッケージ・オプション
イノベーション・パッケージ
〇アダプティブLEDヘッドライト
〇ハイビーム・アシスタント
〇ヘッドアップ・ディスプレイ
ファスト・トラック・パッケージ
〇19インチMライト・アロイ・ホイール ダブルスポーク・スタイリング799M
〇M スポーツ・ブレーキ
〇アダプティブ M サスペンション
シングルオプション
〇harman/kardon サラウンド・サウンド・システム
Z4 sDrive 20iを選ぶ理由
Z4 sDrive 20i は、オープンカーに心配とされていたボディ剛性を向上させ、走行時の安定性を格段にアップし、外観はよりワイドでかっこいいデザインへと生まれ変わりました。
天気が良く、気温が心地いい季節にはオープンに。雨天時や人混みの中ではクローズにして。
こんなに丸っと変身するのはオープンカーだけですよね!
臨機応変に使い分けして楽しめるのはオープンカーの最大のメリットです。
さらにZ4は、2シートのロードスターと言うスポーツタイプなところも大きな魅力の一つです。
M40iまでのパワー・排気量はいらないな、でもラグジュアリー路線よりしっかりスポーティーな走りやデザインで乗りこなしたいなと言う方には持ってこいではないでしょうか。
男性もロードスターに憧れを抱く方が沢山いますが、
女性こそみなオープンカーに憧れるものです。
もちろんドライバーとしての好奇心もあれば、素敵な人の隣で風を浴びながら優雅にドライブしたいという憧れ。
男性は格好つけるべきです。Z4に乗れば格好つくのですから。
調布オリジナルチャート
Z4 sDrive 20i のバリエーション
Z4 20i Standard
Z4 20i Standard / Z4 20i Sport は3月生産以降より廃止されています。
Z4 sDrive 20i の進化
Z4 M40i
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