ｍｏｌｔｏ　ｒｉｔ　　あなたと車と、ユーミンと。　プレイリスト付き

ピアニスト竹内直子が 生演奏の仕事を通して感じたことを、偏愛する 映画・音楽・美味しいもの・台湾などのテーマから 徒然に綴って行きたいと思います。

中央フリーウェイだけじゃない

いやいや、ちょっと待て。
初期ユーミンの歌詞を、こんなに把握している人が、他にいるだろうか。
1973年から1986年までの14年間で発表されたユーミンの曲の中に、
車または車を想起させる歌詞が出てくる曲を、即時にこれだけ列挙できるのは私だけじゃなかろうか。

——と悦に入ったところで 顰蹙を買うか ため息をつかれるかどちらかだ。
オタクとはみんなそういうものなのかもしれない。

『サイドシートに お前を感じれば
地図がなくても行けると あなたは言う』

『オレンジのトンネルの中は
横顔がネガのようだわ』

——フレーズを覚えて、日がな口ずさみながら、

「わあ・・・そうなんだ。。
良く分からないけど、そうなんだ。。」
とワクワクしたのは、そんな大人の世界が判る由もない、年端もいかない自分だった。

それでも、『何か』を確実に心に残し、大きな影響を与えられたことは間違いない。
諸々に難しい環境の中で育ったこともあり、一つのシェルターのようでもあったと思う。

ユーミンの世界の中に登場する『車にまつわる風景』たち。

ユーミンの世界の中に登場する『車にまつわる風景』たち。

情景を淡々と描写しながら 行間に心の動きがぎゅっと詰まっている。
『奥』や『向こう側』のある、映像を想像させる歌詞の数々。
疾走感のあるメロディやアレンジ。
風を頬に感じるようなコードワーク。
それらはキラキラとして、幼い私も、大人になった私も、
ドキドキしたり、しんみりしたり、
無限の想像力を掻き立てられる、魔法のランプのような存在だったなあと思う。

それぞれのあなたと、車と、ユーミンと。

プレイリストをつくりました。　

そんなわけで、竹内直子セレクション　　～車で聴くユーミンプレイリストをつくりました。

タイトルは「あなたと車と、ユーミンと。」

Spotifyでお聴きになれます。ドライブのおともにぜひ！

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